Monthly Archives

2月 2011

経験

28回目のI love you

まるまる2ヶ月分の沈黙がものすごい勢いで破れ どさどさどさっと降り注ぐギフトに潰される。 長い一日は、興奮の覚めやらぬまま終わりそうでいて、実は明日へと永遠に続いてゆく。 まだまだ自分を深く愛する方法を学んでいる最中の私は、 世界にただ背を向けてしまうことしかできなくなることがある。 それでも、閉ざされたドアと次々と叩いてくれる音に救われ続けて、 そしてわたしは何度も愛することを選ぶ。 命を授けて […]…

外国での暮らし 経験

レンズ越しの風景

昔のまた昔 写真を撮るのが好きだった 写真を撮るよりもカメラが好きだったのかもしれないけれど それは料理するよりもただ食べるのが好きってのにちょっと似ている そのうち辞めて、でも小さくて好きなカメラだけ手元に残して 気がむいたときだけぽこりと切り取る デジカメに切り替わっていった時代が わたしが写真をとるのを辞めたときだったように思うけれど だからあの手にしたときの重みとか、シンプルな機械がカチリ […]…

外国での暮らし

鳥の巣みたい

  イタリア人は独特の感覚がある。イタリア人全般なのか、 その恋人がそうだったのかはわからない。   イタリア人と付き合ったのは その人が最初で最期だったから。 前にふとんの中でまるくなっていたら かわいいね、うさぎみたいだよ、といわれる代わりに ”鳥の巣みたいだよ、かわいい!”と言われた。 (え、鳥の巣?小鳥じゃなくて?) 白の帽子とコートにグレーのマフラー、黒のブーツで来た […]…

すきなもの ひとりごと

中国のパン屋

中国のパン屋が好きだよ。 考えていたけど、nyで一番好きな場所だわ。 どんなおしゃれなスーパーより カフェよりクールなプレイスより しばらくいかないとどうしても行きたくなって、 わざわざ地下鉄で電車降りていったわ。 コーヒーとあの昭和のケーキを頼んで、 中国の老人たちと 相席して誰もしゃべらずにぼうっとする。     なじんでいる! 幸せで死ぬかとおもった。 中国人ですら若者は […]…

外国での暮らし 経験

新居 冬

ひさしぶりに太陽の光を見る。 古くて小さな日当りのいい部屋を見つける。 南を向いた窓からは、小学校が見えて、夕方になると子供の声が聞こえる。 大きな公園に歩いていけるところも気に入って、 まだ雪がたっぷりと残る道路が光を反射して、眩しい。 長い間道に迷ったままだけれど、それもまた良い。 こだわりを捨てて、楽になってゆく。 台所の椅子に腰掛けて、ただ窓の外を眺めながら静かにしていたら、 新しい同居人 […]…