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12月 2011

外国での暮らし

師走の手紙

  そして怒濤のごとく過ぎ去る日々を 無理矢理ぎゅうぎゅうに押し込んで 何とかギリギリ全てを片付けた私は 12月末の早朝 キーンと刺すような年末らしい寒さの中 恋人に見送られ 空港へと向かった   その朝アパートから出たとき 進行方向を向いていたわたしの顔の後ろ側に 日が昇る瞬間の 濃縮されたオレンジと藍色のグラデーションを 彼は指差して  私は振り向いて   &nb […]…

外国での暮らし 経験

Decembers

    あのとき 切なくて冷たい12月の夜 外気と反比例するように 祝日に向かってぬくもりを増してゆく人々の間を抜けて そのイルミネーションの情緒の間をかきわけるようにして 雪の中 湯気の出ているアップルサイダーを飲んだ わたしは 幸せなふりをするのに痛々しいほど必死で ほんのすぐそこに転がる未来を 探していた 誰かの手を 握っていた わたしのニューヨークの情緒は その季節を繰 […]…

外国での暮らし

チーム?

  なにかしら議論になった際 アメリカ人の恋人から まさかのひとこと 「・・・ボクのチームには、菩薩とか仏陀がいるんだから・・・」 ぼさつやブッダはそういう使い方で正しかったのだろうか 恋人よ ついでに最後、 「まいちゃんのチームにはオニとかがいるから大丈夫だよ」 や、だから、チームって? きょうも棚のうえで そんなふたりを静かに見守るちいさな仏様 徐々に 彼のジョークに慣れ親しんできた […]…

外国での暮らし 経験

12月 ケールチップ

そしてわたしは、そのケールチップを一口食べたのち、 ようやく重い腰をあげて、ディハイドレーターを買うことを決める。 わたしは 気づいたら もうニューヨークが一番好きで 住み慣れたその街は 毎年同じ季節に同じ顔を見せる 12月は、いつでも特別 景色を彩る小さな電球の粒が やっと例年どおりの温度へたどり着いた 寒さとピタリ 釣り合って たくさんの記憶を揺さぶり起こす     わたし […]…