おもいで

2019-07-02

2019-07-02
あんちゃんにやさしく笑いかけてもらうゆめ
あんちゃんから許してもらう夢。いつだったのかな。6月の末、りゅうじやほかの救えなかったひとたちのことを乗り越えていた最初。

夢をみた。

許すも何も、彼はどれくらいいびつだった私のことを一度だって責めたりはしなかった。

たくさんけんかはしたし、言い争って真剣にぶつかったけれど

それでも最後の最後、離婚届を前にしたときですら彼はぼくもごめんね、って言ったから。

彼のことを待てなかった自分のこと

不安に勝てなかった自分のこと

自分の弱さを彼のせいにしたこと

ひどいことをたくさん言ったこと

どれも、これも、ずっと、自分の中に小さなしこりとして

残り続けてたんだ。

わたしはわたしを許せなかった。

離婚した直後に、幸せな恋愛ができなかったことも

すぐにタオくんができたことも

別の人との間に。

やさしく、できなかったことも。

夢の中のあんちゃんは、いつか出会った頃と同じようにまっすぐに遠くをみながら、自分のすきなことを語った。

自分のすきな仕事のこともそうだし、夢のこともそうだし、もうひとつの仕事では、こんなふうにひとびとが優しくてすばらしいんだって

自分の人生のすてきなところについて、たくさんたくさん話してくれた。

それはなんと、すてきな時間だったろうと、彼のはなしをききながらうん、うんとうなづいて

わたしもいつか、こんな風に自分の愛するものをなにかたったひとつでいいから

追いかけて生きてみたいんだ、と憧れていたことを思い出した。

アンちゃんも、わたしが書くことをおもしろくおもわないひとのうちのひとりだった。

それはわたしにとって、もとても辛いことだったけれど

夢のなかでアンちゃんがもういちどわたしに笑いかけてくれたことで、なにかがひとつ、天にのぼっていった気がした。

彼に出会えてよかったし、心のそこから大好きだった。

ほんとうに感謝しているし、いつか短い間彼の姓を名乗れたことと

家族のまねごとをさせてもらったことは

10年たったいまの自分からすると、どれほど幸せな経験だったことだろうとそう思うから。

本当に幸せになってほしいひとのうちのひとり

きっと、彼は許してくれる

小さくて、若かったわたしに。

まいちゃんに出会えてよかったよ、って

奇跡だよって。

いつか、もっとあとになってからでもいいから

また笑って、彼のすきなもののはなしを

きけるひがきたらいいと思った。

わたしにはとても、大切なひとが山ほどいて

それ以上しあわせなことはないと思った。

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