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かぞく

22-2 ごめん

わたしは、彼に、大事なことは「離婚をすること」ではないということを説明しつづけた。 離婚をするのかどうかが大事なのではなくて、それは「自分の意思」で決められることを、まず理解することが大事なのだ。   最後のほう、わたしにとってもはや山下が離婚しようがしまいが、割とどうでもよくなっていた。ほんとうにそれは王将で餃子が売り切れていたことくらいどうでもよくて、ただ延々と人のせいにして隙あらば […]…

22-1 ごめん

山下が、わたしを二回大きく揺さぶったときの「ごめん」は、山下が二度目の結婚の、離婚届を握りしめてうちにやってきたときに起こった。 わたしはところで、彼に離婚してわたしとつきあってほしいとか、三度目の結婚をしてほしいとか、そいうことはほとんど考えていなかったと思う。では何にそこまでイラついていたかというと、彼が自分の人生の責任を自分でとれずに、すべてをまわりのせいにしていた部分だった。 わたしはセラ […]…

かぞく

17 タネ

山下のことが好きではない、という気持ちにさほど変化は見られなかった。その代わり、「愛してる」という家族に感じる特有の感覚が芽生えるまでにも、さほど時間がかからなかった。 彼は、献身的だった。暇人だからわたしにかまうのではなくて、目の前にいる、これ、と思ったものに対してあまり深く考えずにそれを大切に扱うことができた。 それは、ときどき自分のきもちを無視してまで進行するみたいだったけど、ある意味「自分 […]…

かぞく

16-z どっかの知らない南の島

スプラッシュでスパークリングな海辺でとても強く明るく彼女に向かって微笑んでいる上半身はだかの図体のでかい男は、やさしく愛情深いエネルギーで彼女をめいっぱい包み込んでいた。タヒチだかフィジーだかみたいな雰囲気。暑いけどアジアというよりわたしのよくしらない南の島。 誰がどうみても、何も知らないわたしですら彼が彼女のことを全身全霊をかけて愛していて、しかも屈託なくそれを表現しているのが感じ取れる。めっち […]…

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わたしは、きっと、わたしのままでいいってことだ。 がんばらなくても、むりしなくても、 なにかをなしとげようとしなくても、 このまま、なにもしなくてもいい。 そんなばかなことって、ないだろ? わたしが愛したものは、カカシか、実在しない人間だったとでもいうのか?…

ひとりごと

それはむてき

今日は、文句なしにすてきな1日だった。     なにがあってもあいすることができる存在は、すごい。 それはむてき。…