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かぞく

22-2 ごめん

わたしは、彼に、大事なことは「離婚をすること」ではないということを説明しつづけた。 離婚をするのかどうかが大事なのではなくて、それは「自分の意思」で決められることを、まず理解することが大事なのだ。   最後のほう、わたしにとってもはや山下が離婚しようがしまいが、割とどうでもよくなっていた。ほんとうにそれは王将で餃子が売り切れていたことくらいどうでもよくて、ただ延々と人のせいにして隙あらば […]…

かぞく

17 タネ

山下のことが好きではない、という気持ちにさほど変化は見られなかった。その代わり、「愛してる」という家族に感じる特有の感覚が芽生えるまでにも、さほど時間がかからなかった。 彼は、献身的だった。暇人だからわたしにかまうのではなくて、目の前にいる、これ、と思ったものに対してあまり深く考えずにそれを大切に扱うことができた。 それは、ときどき自分のきもちを無視してまで進行するみたいだったけど、ある意味「自分 […]…

こたえ

人に優しくする理由

いまから思い返して、一番さいしょに自分が、つまづいた疑問があって それはまだ、こどもの時だったとおもうのだけど 「ひとに優しくする」「思いやる」 というのが、どこから派生するのかという疑問だった。 それは自分の中ではとても自然に湧いた疑問で、たとえば 「ひとに優しくする」のが好きなひとというのは、 それをすることで、自分がいい気分になれるからするのか? それともどんな理由があって、それをするのか? […]…

こたえ せかい

アミ

どうして あんなに、 泣いていたのかな?   二度と、戻れない世界を 眺めて そして、 できること、しよう      …

せかい にねな在り方

Before to be

  やさしいきもちのこと、おもいだしてゆく。   なんにも、高らかに宣言するひつようがないくらいに あたりまえにそばにあるもの。 だれかを、淡々と愛すること。 もう二度と、何にも奪われることのない世界 なにかを手放したりするひつようもないくらいに なにかを願うひつようもないくらいに それはちゃんと、 そこにあった。   美しい世界だなァ 愛のものがたり  …

つくる ワーク

一個じゃん

ことばの前で、わたしは泣いた。   ちかづいて、なにかを言おうとおもったけど、 あいてはことばだったから、なにひとつ、ことばにならずに泣いた。 しばらく泣いて、ことばがじっと、わたしのことを 包み込むみたいにしてそこにいるのを感じた。   わたしは、どうしたかったんだろう。 ことばと、どうしていきたかったんだろう。 それがわからなくて、何かを訊くことすらできなくて、 しとしと、 […]…